旅行4日目は、朝早くからバチカン美術館を訪れ、午後にはサン・ピエトロ大聖堂へ。ちょうど2025年はコンクラーベの年でニュースでもよく目にしていたため、「ここで新しい法王が選ばれたのか」と思うと、その神聖な場所に立てていることに特別な喜びと感謝を覚えました。
バチカン美術館
バチカン美術館は大変人気があり、特にシスティーナ礼拝堂は常に混雑するとのことだったので、朝一番の時間で予約をしました。混雑前の静かな美術館を目指して、朝早くホテルを出発です。

ホテルからは地下鉄で約25分。Barberini駅からA線に乗って4駅(7分)、Ottavianoで下車し、そこから徒歩10分ほどでした。パスポートチェックと荷物検査がありましたが、ほとんど待つこともなく入館できました。

ラファエロの間「コンスタンティヌスの間」
ローマ皇帝コンスタンティヌスの生涯を描いた大広間。左中央の「ミルウィウス橋の戦い」は、キリスト教公認につながる歴史的瞬間を描いています。壁いっぱいに描かれた戦闘シーンは迫力がありました。


地図のギャラリー(Galleria delle Carte Geografiche)
全長約120mの長い回廊に、16世紀に描かれたイタリア各地の地図が並んでいます。金色に輝く天井装飾はまるで美術品そのもので、歩いているだけで壮大な雰囲気に包まれました。



ピーニャの中庭 (Cortile della Pigna)

古代ローマ時代に作られた青銅の松ぼっくり像。もとはパンテオン近くの浴場を飾っていたとされ、今では美術館の中庭を代表する存在に。巨大な松ぼっくりが堂々と置かれた姿はユニークで印象的でした。
ピオ・クレメンティーノ美術館(Museo Pio-Clementino)
18世紀に教皇クレメンス14世とピウス6世によって整えられた美術館で、主に古代ギリシャ・ローマの彫刻コレクションが展示されています。
ラオコーン像 (Laocoonte)

ヘレニズム期を代表する群像彫刻で、苦しむ表情や体のねじれまで驚くほどリアル。ギリシャ神話の悲劇で、トロイの木馬を巡り神々の怒りを買ったラオコーンが息子たちと共に大蛇に襲われる場面を表しています。石でできているとは思えないほどの躍動感がありました。
ベルヴェデーレのアポロン(Apollo Belvedere)

弓を放った直後の姿を表した古代の大理石像。均整のとれた姿は長く“最も美しい男性像”と称えられ、実際に見ると気品ある存在感がありました。
PASTASCIUTTA ランチ

テイクアウトが中心ですが、店内にはカウンター席も少しあります。ここでカチョエペペをいただいたのでが、安くて絶品!日本でもこんな味が気軽に食べられたらいいのに…。

サン・ピエトロ大聖堂
ローマ観光で絶対に外せない場所のひとつが「サン・ピエトロ大聖堂」。カトリックの総本山であり、世界最大級の教会です。堂内に一歩足を踏み入れると、その壮大さと神聖な空気に包まれ、特別な場所にいることを実感します。
サン・ピエトロ広場(Piazza San Pietro)

サン・ピエトロ大聖堂を正面に望み、右手にはエジプトから運ばれたオベリスクがそびえるサン・ピエトロ広場。
ベルニーニ設計の大天蓋(バルダッキーノ)

大聖堂中央にある高さ約29mの巨大な青銅製天蓋。サン・ピエトロの墓の上に建てられており、堂内でもひときわ目を引く存在です。
クーポラ (ドーム)

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ(ドーム)はミケランジェロ設計によるもの。堂内から見上げると、高くとても美しい装飾が広がっていました。
ミケランジェロ作 (ピエタ)

サン・ピエトロ大聖堂にある有名な「ピエタ像」は、ミケランジェロがわずか24歳で手掛けた傑作。1499年に完成し、聖母マリアがキリストを抱く姿が大理石とは思えないほど滑らかに表現されています。
夜のローマ
アパートを借りて現地の食材で料理するのも好きなのですが、今回はコンロがなかったのでスーパーのお惣菜にしました。部屋の電子レンジで温めて、ラウンジのワインと一緒に簡単な夕食。気取らないけれど、こういう過ごし方もまた旅の楽しみのひとつです。

食後は私たちが休んでいる間に、主人だけが夜のローマ観光へ出かけて行きました。


10時前でしたが、特に危ない雰囲気はなかったみたいです。やはりイタリアは夕食が遅いせいか、ナヴォーナ広場やトレビの泉、パンテオン周辺などは夜でも観光客や地元の人でにぎわっていました。


