イタリア旅行のハイライトのひとつが、カラフルな街並みで知られるブラーノ島。ツアー参加も考えましたが、朝早くから自分たちで出かけたことで、観光客の少ない静かな島を満喫でき、写真もゆっくり撮ることができました。
ブラーノ島 (Burano)

F.te Nove “A”(Cあたりにはありました)には券売機がなさそうだったので、前日に窓口でヴァポレットの1日券(€25)を購入。1回券(€9,5)もありますが3回乗るなら1日券の方がお得です。

連れを待っている間に、先にチケットを機械ににタッチして有効化しておきました。これを忘れると罰金になるので注意です!
まだ街が動き出す前に出発。
(ムラーノやブラーノは大混雑することも多く、炎天下でヴァポレットに1時間並んだという口コミも見かけました。そこで私たちは朝早くに出かけ、お昼にはヴェネツィア本島に戻ることにしました)
F.te Nove “A” に向かう途中もすれ違うのは数人の地元の人だけで、静かな朝のヴェネツィアです。
ヴァポレット(vaporetto, 水上バス)
12番 8:10発トレポルティ(Treporti)行 F.te Nove “A”から → 8:53 ブラーノ(burano) “C”
↓私たちはここからヴァポレットの時刻を検索していました。
12番はこちらで見ました。
ヴァポレット乗り場ってA,B,C,〜といろいろあって難しいので、↓でも確認していました。乗り場をクリックするとAからは何番、Bからは何番とどの路線が出るのか分かります。

乗客は私たち以外に2組ほど。私たちは先頭部分に乗りましたが、ブラーノまでだれも乗ってきませんでした。

ブラーノA に到着です。
ほぼ定刻に到着。島はまだ観光客もほとんどおらず、のんびりとした日常の風景が広がっていました。





朝の準備をする人や犬の散歩をする人の姿があり、観光地でありながら地元の暮らしも感じられます。

メイン通りにある Laguna Bar で
イタリアの定番サンドイッチ「トラメッツィーノ」とカプチーノで朝ごはん。
店内では地元の常連さんたちが朝のひと時を過ごしていて、ゆったりとした空気が流れていました。
スタッフの方もとても感じがよく、拙いイタリア語にも優しく応じてくれて嬉しかったです。綺麗なトイレをお借りできたのもありがたかったポイント。

お店が開いてきたので、おやつとお土産を買いにパティスリーへ。
カンノーロ(cannolo)は中にピスタチオクリームがたっぷり入っていて、とても美味しかったです。
お店の女性が「昨年、日本に行ったのよ。食べ物も美味しいし、本当に素敵なところだった!」と話してくれて、思わず嬉しい気持ちに。優しくてとても素敵な方でした。

こちらのお店でブッソライ(Bussolai)を購入しました。
漁師たちが長い漁に出るときに、日持ちして栄養もとれるようにと妻たちが用意した保存食だったそうです。
素朴な味で美味しくいただきました。


しばらく街を散策していると、少しずつ観光客が増えてきました。帰る頃にはヴァポレットから大勢の人が降りてきていて、これからさらに賑わいそうな雰囲気でした。
トルチェッロ島 (Torcello)
トルチェッロ島は、ヴェネツィア潟で最も古い歴史を持つ島のひとつ。かつて栄えた町ですが、今は静かな雰囲気が魅力で、大聖堂や「悪魔の橋」が見どころです。

次はトルチェッロ(Torcello)に向かいます。
ブラーノ(burano) “A”から乗りました。9番 Torcello行 15分間隔で出ています。

静けさに包まれたトルチェッロの風景

トルチェッロ島にある「悪魔の橋(Ponte del Diavolo)」には、不思議な伝説が残っています。
昔、若い女性がオーストリア兵と恋に落ちましたが、兵士は命を奪われてしまいます。悲しみに暮れた女性は悪魔と契約を結び、「兵士を取り戻す代わりに、クリスマスの夜ごとに子どもの魂を捧げる」と約束したといいます。
女性は恋人を取り戻しましたが、その後すぐに姿を消してしまい、契約は果たされないまま。今もなお悪魔は橋の上で子どもの魂を待っているのだとか。



サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂です。ヴェネツィア潟で最古の教会といわれ、11世紀に改築された内部には美しいビザンティン様式のモザイクが残っています。

トイレ 1人 €1,5 でした。
帰りは「トルチェッロから F.te Nove “A” 行きに乗ればいいよね」と思って待っていました。到着したヴァポレットに乗ろうと船員さんに確認すると「これは違うから待て」とのこと。ところが、いくら待っても船は現れません。
時刻表にはしっかり書いてあるのに不思議です。しかも目の前のブラーノからは本島行きが次々と出ているのに、こちらには来ないという状況…。
「これぞイタリアあるある?」と苦笑しつつ、結局ブラーノに戻って本島へ。1日券を買っておいて本当に良かったです。

時間が早かったせいか、混雑で乗れないこともなく無事に F.te Nove “A” に戻って来られました。
ムラーノ島にも行こうか迷いましたが、私たちはブラーノとトルチェッロで大満足。特にブラーノ島は、色鮮やかな街並みと静かな朝の雰囲気が忘れられない、本当に行ってよかったと思える場所でした。