旅行5日目は朝早くからコロッセオへ。その後パラティーノの丘やフォロ・ロマーノを午前中のうちに見学しました。
8月のローマは猛暑のため、観光は午前と夕方の二部制に。
午後の一番暑い時間帯はホテルで休憩し、涼しくなってから再び出かけるようにしていました。
コロッセオ
コロッセオ
A線で Barberini から Termini (2駅) 乗り換え B線 (2駅) Colosseo
ホテルから20分でした。
コロッセオは 「24h – COLOSSEUM, ROMAN FORUM, PALATINE」チケット(8:45〜予約) を利用しました。このチケットで、通常エリアに加え、フォロ・ロマーノとパラティーノの丘にも入場できます。
本当は地下通路チケットを狙っていたのですが、発売と同時に売り切れ…。一時期は業者の買い占めが問題になっていたそうです。アリーナは1週間前から発売、屋根裏は地下と同じく瞬殺。迷った末に、一番一般的なチケットにしました。

コロッセオは大きすぎて、地上からだと全体を写真に収めるのが難しいのですが、駅の上からならきれいに全景を撮ることができます。
下の地図で ⭐️ が「Colosseo駅」。出口を出たら左に少し歩き、青いラインの階段を上がってください。赤いラインのあたりが、ちょうどコロッセオを正面から撮影できるおすすめスポットです。

通常エリアだけで十分か心配でしたが、実際に訪れてみると上から見下ろすことで地下の構造も一目でわかり、思っていた以上に楽しめました。結果的にこのチケットでもしっかり見応えがあり、大満足でした。




鳥が古代の壁に顔を突っ込んでゴソゴソ。餌を探しているのでしょうか。ふと「2000年前のローマでも、こんな光景があったのかもしれない」と想像してしまいました。

コンスタンティヌスの凱旋門(Arco di Costantino)

コンスタンティヌスの凱旋門(Arco di Costantino)
315年に建てられたローマ最大の凱旋門。コンスタンティヌス帝の勝利を記念し、コロッセオのすぐ隣に建てられています。
パラティーノの丘
パラティーノの丘は高台にあるので、上から下りながらフォロ・ロマーノを見学するルートにしました。その方が歩きやすく、しかもフォロ・ロマーノ側の方が地下鉄駅にも近く、帰りにも便利だからです。コロッセオに近い出入り口は混雑することが多いようですが、こちら側は空いていてスムーズに入れました。

⭐️印のところから入るとパラティーノの丘に近かったです。

パラティーノの丘から見下ろすフォロ・ロマーノ。
正面右手に見えるのは、巨大なアーチが印象的なコンスタンティヌスのバジリカです。
アウグストゥスの家 (House of Augustus)
アウグストゥスの家があることを知ったのは出発の直前。
現地で確認すると、持っていたチケットには家への入場は含まれておらず…ダメかぁとガッカリしていたところ、係員の方が予約サイトを教えてくれ、その場でネット購入し、なんとか入ることができました。
(公式によれば、地下通路や屋根裏付きのチケットなら入場可能とのこと。窓口販売はないので事前予約が必要です。)
親切な係員の方のおかげで思いがけず入れたのは本当にラッキーで、偉大な人物の住まいを見学できたことがとても嬉しかったです。歴史が好きな方はぜひ!

アウグストゥスの家
まず目を引くのが、美しい壁画が残る部屋。建築的なだまし絵のような装飾が施され、2000年前(コロッセオよりもさらに100年前)とは思えないほど色彩が鮮やかに残っています。
アウグストゥスが暮らした時代が、こんなにも華やかだったのかと思いながら見入りました。
一方で、石やレンガの壁、柱の断片が残るエリアでは、建物の構造を間近に見ることができます。生活空間の広がりや建築の痕跡がそのまま残されていて、当時の住まいの造りを分かり興味深かったです。




アウグストゥスの妻リウィアの部屋には、美しい壁画がいくつも残されています。
赤を基調にした壁面は今も色あせず、驚くほど鮮やかに当時の雰囲気を伝えていました。

フォロ・ロマーノ
古代ローマの政治・宗教・経済の中心として栄えた「フォロ・ロマーノ」。
神殿や凱旋門が並ぶ壮大な遺跡群が今も残り、当時の人々の暮らしを想像しながら歩くのが楽しい場所です。

フォロ・ロマーノを象徴する神殿のひとつで、農耕と豊穣の神サターンを祀っています。
かつてはローマ国家の財庫としても使われ、現在の8本の列柱は紀元前42年に再建された際のものです。
ヴェスタ神殿(Tempio di Vesta)

円形の美しい神殿で、「家庭と炉の女神」ヴェスタを祀っていました。
神殿の中心では国家の安泰を象徴する“聖なる火”が絶えず燃やされ、巫女たちが交代でその火を守っていたといわれます。

ヴェスタ神殿に仕え、聖なる火を守る神聖な役割を担っていた女性たち。6〜10歳の少女から選ばれ、30年間の奉仕期間中は結婚や恋愛が禁じられていました。
像は彼女たちへの敬意として立てられたもので、静かな威厳を今に伝えています。

カエサル神殿(Tempio di Giulio Cesare)

紀元前44年に暗殺されたユリウス・カエサルを祀る神殿。息子にあたるアウグストゥスによって建立されました。
写真中央の円形の基壇は、カエサルの火葬が行われた場所とされ、今も花が手向けられています。

セプティミウス・セウェルスの凱旋門(Arco di Settimio Severo)

セプティミウス・セウェルスの凱旋門(Arco di Settimio Severo)は、保存状態がよい、203年建立の凱旋門。セプティミウス・セウェルス帝と息子たちの東方遠征の勝利を記念して建てられました。
精巧なレリーフがローマ帝国の栄光を今に伝えます。
ナポレオンが1806年に建設を命じた
フランス凱旋門のモデルです。
ティトゥスの凱旋門(Arco di Tito)

ティトゥスの凱旋門(Arco di Tito)は、紀元81年に建てられたローマ最古の凱旋門。
エルサレム遠征の勝利を記念しており、内部のレリーフには戦利品を運ぶ兵士の姿が刻まれています。



