ヴェネツィア観光初日。ずっと見たかったバンクシーを見に行ってみるも…🥲 その後はサン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿を巡りました。
バンクシー (The Migrant Child by Banksy)
ホテルに荷物を置いて、いよいよ観光スタート。
本当はお目当てのレストランに行く予定だったのですが、想定外のルフトハンザのアップグレードで機内食が出てお腹いっぱいに…。ランチはスキップして、まずはバンクシーを見に行くことにしました。
作品は運河沿いの建物に描かれていて、ずっと見たかったもの。
ホテルからは徒歩17分。普段なら「ちょっと遠いな」と思う距離ですが、ヴェネツィアの街並みを眺めながら歩くとあっという間で、それ自体が楽しい時間でした。
…ところが!着いたはずの場所でいくら探しても見つからない。
え、どこどこ?とキョロキョロしていると、どうやらその一角が補修か工事中…。
残念ながら作品を見ることはできませんでした。あぁ、見たかったなぁ🥲

残念ながら工事中で実物は見られませんでしたが、作品はこちらの記事で紹介されています。
がっかりしながら歩いていると、目の前にジェラート屋さんが 💖
念願のピスタチオジェラートをいただきました。
あまりに美味しくて、この後も何度もピスタチオばかり(笑)。
バンクシーのこともすっかり忘れてご機嫌になり、次の目的地へ向かいます。
サン・マルコ寺院
バンクシー近くからサン・マルコ寺院に向かいます。徒歩で20分強。
サン・マルコ寺院
の事前予約方法は↓の記事で紹介しています。

サンマルコ広場にやってきました。
ナポレオンが世界で最も美しい広場と賞賛したと言われているだけあって、とても綺麗な場所でした。
これからサン・マルコ寺院に入ります。

奥にある主祭壇です。この裏側がパラ・ドーロになっています。
(以前は撮影禁止だったようですが、私たちが行った時は大丈夫でした。)

パラ・ドーロ(祭壇画)
金の板の上に、エメラルド・サファイア・ルビーなど数百もの宝石がちりばめられ、細かいエナメル画もはめ込まれています。
ビザンチン美術の最高傑作とも言われ、実物はまさに宝石箱のような輝きです。

このように宝石がちりばめられています。

内部は「黄金の輝き」に包まれた圧巻の空間。
天井から壁までぎっしりとモザイクで埋め尽くされていて、思わず息をのむ美しさです。

目を奪われるのがいくつも連なる ドーム状(クーポラ)の天井。
金色を背景にしたモザイクがびっしりと描かれ、光を受けて輝く様子は圧巻です。

所要時間は40分ほどでした。
ドゥカーレ宮殿
次はドゥカーレ宮殿に向かいます。
サン・マルコ寺院のすぐ隣にある ドゥカーレ宮殿 は、かつてヴェネツィア共和国の総督が暮らし、政治を行っていた場所です。
白とピンクの大理石を組み合わせた外観は、街のシンボル的存在。内部はとにかく豪華。
時間優先のため、こちらも事前予約をしておきました。
ドゥカーレ宮殿公式サイトからの事前予約については↓の記事で説明しています。
ドゥカーレ宮殿のチケットは 「GET YOUR GUIDE」 から予約するのもおすすめです。
こちら経由なら12時から閉館(最終入場時間)までという長い時間枠で予約でき、その時間内ならいつ入ってもOK。公式サイトより少し割高にはなりますが、この自由度は大きな魅力です。日本語で予約できます。
旅先では予定が思い通りに進まないことも多いので、時間指定のないチケットは安心感があります。
実際、私たちもドゥカーレ宮殿だけはこの方法で申し込みました。
サン・マルコ寺院の所要時間が読めなかったのですが、おかげで焦らずゆったりと見学できました。アプリにチケットのバーコードが表示されるので、そのまま入口で提示するだけ。現地での引き換え手続きも不要で、とてもスムーズでした。
金箔に彩られた黄金の階段や、ヴェロネーゼやティントレットといった巨匠の絵画に囲まれた会議室が並びます。

金箔に彩られた「黄金の階段」

こちらが大評議の間。正面にはティントレットの《天国》、天井から側壁までびっしりと絵画と金の装飾で埋め尽くされていて、まるで美術館の中に立っているようでした。

ティントレットの大作「天国」 (世界最大級の油彩画とされる名作)が壁一面を覆っています。
とにかく豪華絢爛です。




宮殿から牢獄へと続く ため息橋(Ponte dei Sospiri)。
囚人が裁きを受けた後、この橋を渡り牢獄に送られるときに「最後に自由の景色を眺めてため息をついた」というエピソードから名づけられました。

外から見たため息橋です

ため息橋から見た外。
囚人たちはどんな気持ちでこの橋を渡ったのでしょうか…。
ため息橋を渡ると、それまでの絢爛豪華な宮殿の雰囲気から一変。そこは暗く、狭い牢獄でした。
いったい何人の囚人たちがここに閉じ込められていたのだろうかと想像すると、先ほどの豪華な空間との落差がより強く印象に残りました。




マルコ・ポーロは、このドゥカーレ宮殿とも関わりがあったと伝えられています。
若い頃に航海へ出る際にはヴェネツィアの有力者から支援を受けたとか、帰国後に宮殿で報告をしたとも言われています。
さらに晩年には牢獄に収監され、ここで『東方見聞録』が生まれたという話も残っています。
華やかな宮殿と暗い牢獄、その両方にまつわる逸話があるのはとても印象的です。
ゆっくり見学していたらもう18時。イタリアではディナーが20時頃から始まるのが一般的で、19時を過ぎるとお店も混み始めます。明日の朝は早い予定だったので、事前にGoogleマップからレストランを予約しておきました。
訪れたのは、サンマルコ広場近くの La Piazza。口コミ評価も高い人気店です。イタリア到着後、最初の食事はイカ墨パスタとイカのフリット。太めでもっちりした麺に、イカ墨のクセもなく食べやすい味わいで、とても美味しくいただきました😋